2004年6月1日火曜日

原油のすさましい高騰と代替エネルギー

年初来ずっとNYの原油価格の高騰が伝えられ、世界経済とりわけ回復傾向にあった日本経済に深刻な影響を与えようとしています。 資源が乏しく生き残るためには額に汗して働く以外に道が無い我々日本人にとっては、産油国と投機マネーのエゴに何時までも振り回される状態が続くのはやり切れない思いです。
そこで世界に冠たる技術立国の日本が何とか化石燃料に依存しない代替エネルギーを考案することが出来ないだろうかと思いを巡らし、期待するのは自然の成り行きです。
小生の学生時代1950・60年代に世界各国で核融合の研究が始まり、もう20年もしたら核融合炉が開発されて人類は無尽蔵のエネルギーを手にすることが出来るだろうというようなバラ色の夢が語られたことがありました。あれから半世紀も経つのに核融合の実用化はどうなっているのだろうと思っていた矢先、2月10日発売の文芸春秋3月号にあの田中角栄追い落としで有名な立花隆さんが「日本の敗北、核融合と公共事業」というレポートを発表しました。
この自然界で最も強大なエネルギー発生装置は何と太陽で、その太陽が核融合炉そのものであるという。もう一つの人工的な核融合は水素爆弾の爆発であると言われています。この半世紀幾多の挫折を乗り越えて、水素爆弾をゆっくり持続的にコントロールしながら爆発させる技術の研究がアメリカでも日本でも進んでいるということです。あと何年先の夢か判りませんが・・・。