この数週間Livedoorの堀江社長の巻き起こしたニッポン放送買収劇に関するメディアの報道振りは、賛否両論すさましいものでした。
賛成側は日本の旧態依然とした株主軽視の会社経営を非難し、既得権にしがみつく日本の政界・財界の先見性のなさを指摘していました。
反対側はホリエモンの不躾ぶり、無法ぶりを「土足で他人の家に上がりこんで仲良くしようとは」とか「時間外取引の卑怯な手を使って」とか非難しきりでした。
このようなマネーゲームに就いて全く不案内な小生としてはどちらの意見も尤もらしく、どちらの側に付いたらよいか迷うところしきりでした。 こんな折、4月10日発行の文芸春秋5月号に「平成ホリエモン事件」という特集が掲載され、各界のそうそうたる人たちの感想や意見が述べられていて大変参考になりました。ここに於いても賛否両論で自分のような不案内者が迷うのは当然と思われました。
株主資本主義は世界の趨勢として当然のことと賛成できるが、これは株主が正常な投資家である限りは納得できますが、向こう見ずな投機家に振り回されるようになれば、産業の正常な育成どころではなくなるのではないかと心配します。 色々な議論で余り明確に触れられていないポイントはこの事件は電波を独占する既得権者と新興無既得権者の戦いという側面もあったということです。現在進行中のデジタル地上波放送の動きも既得権者の既得権防衛の布石ということも出来る訳ですから。
「平成ホリエモン事件」は4月18日無事決着しましたが、結末は何とあっけないものでした。
2005年4月1日金曜日
2004年6月1日火曜日
原油のすさましい高騰と代替エネルギー
年初来ずっとNYの原油価格の高騰が伝えられ、世界経済とりわけ回復傾向にあった日本経済に深刻な影響を与えようとしています。 資源が乏しく生き残るためには額に汗して働く以外に道が無い我々日本人にとっては、産油国と投機マネーのエゴに何時までも振り回される状態が続くのはやり切れない思いです。
そこで世界に冠たる技術立国の日本が何とか化石燃料に依存しない代替エネルギーを考案することが出来ないだろうかと思いを巡らし、期待するのは自然の成り行きです。
小生の学生時代1950・60年代に世界各国で核融合の研究が始まり、もう20年もしたら核融合炉が開発されて人類は無尽蔵のエネルギーを手にすることが出来るだろうというようなバラ色の夢が語られたことがありました。あれから半世紀も経つのに核融合の実用化はどうなっているのだろうと思っていた矢先、2月10日発売の文芸春秋3月号にあの田中角栄追い落としで有名な立花隆さんが「日本の敗北、核融合と公共事業」というレポートを発表しました。
この自然界で最も強大なエネルギー発生装置は何と太陽で、その太陽が核融合炉そのものであるという。もう一つの人工的な核融合は水素爆弾の爆発であると言われています。この半世紀幾多の挫折を乗り越えて、水素爆弾をゆっくり持続的にコントロールしながら爆発させる技術の研究がアメリカでも日本でも進んでいるということです。あと何年先の夢か判りませんが・・・。
そこで世界に冠たる技術立国の日本が何とか化石燃料に依存しない代替エネルギーを考案することが出来ないだろうかと思いを巡らし、期待するのは自然の成り行きです。
小生の学生時代1950・60年代に世界各国で核融合の研究が始まり、もう20年もしたら核融合炉が開発されて人類は無尽蔵のエネルギーを手にすることが出来るだろうというようなバラ色の夢が語られたことがありました。あれから半世紀も経つのに核融合の実用化はどうなっているのだろうと思っていた矢先、2月10日発売の文芸春秋3月号にあの田中角栄追い落としで有名な立花隆さんが「日本の敗北、核融合と公共事業」というレポートを発表しました。
この自然界で最も強大なエネルギー発生装置は何と太陽で、その太陽が核融合炉そのものであるという。もう一つの人工的な核融合は水素爆弾の爆発であると言われています。この半世紀幾多の挫折を乗り越えて、水素爆弾をゆっくり持続的にコントロールしながら爆発させる技術の研究がアメリカでも日本でも進んでいるということです。あと何年先の夢か判りませんが・・・。
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